写真を撮ったとき、そこに意味はなかった。

ただ、空がきれいだった。
キャンピングカーの中で料理をして、食べて、少しずつ暮れていく海を眺めていた。

青でもない。夕焼けの赤でもない。
桃色とグレーのあいだを、雲が静かに移っていた。

「いい色が撮れたな」と思った。それだけだった。

正解は、最初から見えているとは限らない。

旅の途中で撮った一枚。ふと心に残った言葉。うまくいかなかった夜。 その瞬間には、何のためにあるのかわからないものがある。

でも、人生はときどき、ずいぶん後になってから編集を始める。 あの景色と、この言葉と、今日の出会いを、こちらが思いもよらなかった順番で結び直す。

一見ばらばらだったものが、あとから一つの物語になる。

それを私は、セレンディピティと呼んでいる。
偶然というより、まだ名前のない必然。

だから、偶然を早く片づけない。

役に立たないと決めない。失敗だったと結論づけない。 美しいと感じたものを、理由がなくても手元に残しておく。

いつか別の出来事が、その続きを連れてくるかもしれないから。

伏線、回収。🦋

Full Story on note詳しい物語を noteで読む風の吹き渡るデスクと羅針盤から始まる、もう一つのSerendipityへ。